お知らせ

第9回 医療DX講演会 講演内容決定のお知らせ

2月25日(金)に、第9回 Digital Medical Innovation Lab.主催 医療DX講演会を開催いたします。当講演会では、特別講演として、国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院工学研究科 准教授 新津 葵一氏より、発電とセンシングを同時に実現する発電・センシング一体型センサー技術を活用した、世界最小クラスのコンタクトレンズ型血糖センサーについてご講話を頂くことが決定いたしましたので、お知らせ申し上げます。

【開催概要】

・日程
2月25日(金)20:00~21:30 ※

・プログラム
20:00 開会
20:10 座長挨拶
20:15 参加者自己紹介
20:30 特別講演
21:00 講演内容についてディスカッション
21:30 閉会

・会場
オンライン(zoomにて開催)

・参加条件
Digital Medical Innovation Lab.への会員登録

・参加方法
会員ページの「お知らせ」より、参加URLをご確認ください。
※無料会員の方も参加URLをご確認いただけます。

・参加費
無料

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「世界最小クラスのコンタクトレンズ型血糖センサー」とは?
糖尿病の治療・予防においては、患者が自身の血糖値を継続的に把握し、血糖値をコントロールすることが大変重要です。近年、継続して血糖値をモニタリングすることに対する需要が高まっていますが、皮下にセンサーを埋め込むなど侵襲性(体内を傷つける)があり、また、高価でもあるため、幅広い活用や予防への展開が困難でした。一方、血糖濃度と相関のある涙液糖濃度に着目したコンタクトレンズ型継続血糖モニタリング技術も注目を浴びていますが、従来の技術では無線電力伝送により電気を供給しており、給電専用のメガネ型端末と同時に使用する必要がありました。
今回、発電・センシング一体型血糖センサー(発電とセンシングを同時に行うセンサー技術)を開発し、外部からの電気供給を必要としない持続型血糖モニタリングコンタクトレンズを試作しました。血糖濃度と相関のある涙液糖濃度によってグルコース発電素子からの出力電圧が変化しますが、半導体集積回路を用いてこの出力電圧を無線発信頻度へと変換することで発電とセンシングの同時動作を実現しています。発電とセンシングを同時に行う固体素子型グルコース発電素子は、わずか0.6ミリメートル角と世界最小クラスで、涙液に含まれる糖(グルコース)を基に1ナノワット以上の電力を生成します。
また、データを送信する半導体無線送信器回路技術についても、従来の1万分の1程度の0.27ナノワット(電源電圧は0.165ボルト)で駆動させることに成功しました。この2つの技術を融合し、涙液に含まれる糖をモニタリングしながら、必要な電力を生成することも可能になりました。これらにより、給電用のメガネ型端末も不要になり、コンタクトレンズを装着するだけで継続的に血糖値をモニタリングできます。 本研究成果を受け、今後は、低侵襲かつ低コストな持続型血糖モニタリングの実現が期待されます。

【講師】
国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院工学研究科 准教授、国立研究開発法人 科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼任)
新津 葵一 様

【ご経歴】

2002年4月 – 2006年3月 慶應義塾大学理工学部電子工学科
2006年4月 – 2008年3月 慶應義塾大学大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻修士課程
2008年4月 – 2010年3月 慶應義塾大学大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻後期博士課程
2008年4月 – 2010年3月 日本学術振興会 特別研究員 (DC1)
2008年4月 – 2010年3月 グローバルCOEプログラム「アクセス空間基盤支援技術の高度国際連携」
リサーチ・アシスタント
2008年4月 – 2010年3月 慶應義塾先導研究センター 共同研究員
2010年4月 – 2012年9月 国立大学法人群馬大学大学院工学研究科 助教
2012年10月 – 2018年5月 国立大学法人名古屋大学大学院工学研究科 講師
(2013年4月 – 2013年9月) 英国インペリアルカレッジロンドン 客員研究員
2015年10月 – 2019年3月 国立研究開発法人 科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼任)
2018年6月 – 2020年3月 国立大学法人名古屋大学大学院工学研究科 准教授
2020年4月 – 現在 国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院工学研究科 准教授
2020年11月 – 現在 国立研究開発法人 科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼任)

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