DMIL
開催報告講演会

第42回 講演会 次世代光免疫療法のためのダイナミックプロジェクション硬性鏡の開発

2026年4月16日(木)、第42回目となるDMIL講演会を開催いたしました。
今回は、東京科学大学 頭頸部外科の岡田隆平先生をお招きし、次世代光免疫療法のためのダイナミックプロジェクション高精度照射の開発をテーマにご講演いただきました。

講演概要:プロジェクションマッピング技術による治療の進化
岡田先生には、頭頸部がんにおける画期的な治療法「光免疫療法(アルミノックス治療)」を、さらに精密なものへと進化させる研究成果についてお話しいただきました。

光免疫療法は、薬剤が結合したがん細胞に特定の光を照射して破壊する治療法ですが、複雑な形状の患部に対して「いかに正確かつ均一に光を当てるか」が極めて重要です。
岡田先生らのチームは、この課題を解決するためにプロジェクションマッピング技術を医療に応用。内視鏡でリアルタイムに捉えた患部の位置や動きに合わせて、照射パターンを自在に変化させるシステムの開発を進めておられます。

この技術により、医師の経験や手技に依存しすぎることなく、正常組織へのダメージを抑えながら病変部のみを的確に狙い撃つことが可能になります。さらには手ブレ補正機能も備わっており、臨床現場での実用性と安全性を飛躍的に高める次世代の照射スタイルをご提示いただきました。

質疑応答とディスカッション
講演後のディスカッションでは、専門的な知見から活発なやり取りが行われました。

 照射の深達度について:
 参加者から「光の届く深さ」についての質問があり、表面照射の限界を補うための深部へのアプローチの重要性について、現在の臨床知見に基づいた解説がなされました。
 免疫応答の可能性:
 がん細胞そのものを破壊するだけでなく、腫瘍内の免疫バランスを変化させることで他のがん種や全身治療へ応用できる可能性についても議論が及び、光免疫療法の奥深さが示されました。

また、ディスカッションの中では、術後の痛みや腫れ(浮腫)の軽減といった低侵襲性の観点からも、照射精度の向上が患者様の生活の質(QOL)に大きく寄与することが再確認されました。

お忙しい中、未来の医療の姿を具体的に示してくださった岡田先生、座長を務めていただいた鈴木先生、そしてご参加いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

DMILはこれからも、工学と医学が手を取り合い、新しい医療の形を創出する場を提供してまいります。

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