2021年3月に発足したDMILでは、医師たちがデジタル医療&デジタルヘルスケアについての知見を深め、理解し、地域や専門科を越えて学びあう場を提供することを目的とし、医師がデジタル医療&デジタルヘルスケアの知見を日々の診療に役立て成⾧することで、より多くの人々の命が救われていく世の中を創造すべく、様々な取り組みを予定しています。
この度、2021年4月24日(土)に米国、京都、松本、札幌、東京などで活躍する委員会メンバーおよび運営メンバーが参加し、オンライン形式でキックオフミーティングを開催しました。
<DMIL(Digital Medical Innovation Lab.)>
https://dmil.ne.jp/
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<キックオフミーティング開催レポート>
■開会挨拶
代表委員(発起人) 東邦大学病院消化器外科教授 島田 英昭先生による挨拶
島田先生は、オンライン診療の話題から講演をスタートいただきました。「オンライン診療はインドやアジアで爆発的に伸びている現状がある。日本でもデジタルスキルと知識を高めてプラットフォームを整備する必要性があり、この領域の発展を確信している。現に、医師が少ない地域では、オンライン診療の必要性を納得しており、今後導入が進むだろう。」とコメントし、オンライン診療における近隣諸国の現況と日本での動向を報告いただきました。
「DMILを通して医療DX・デジタル医療における日本のプラットフォームを確立したい。参加医師同士がディスカッションすることで新しいアイデアを出し合い、新しいものを次々に作り出すトッププラットフォーマーを目指して欲しい。そして、日本から飛び出しASEANネットワークを足掛かりに世界を視野にネットワークを構築して欲しい。」と挨拶しました。
■委員会および運営メンバーのご紹介
各先生よりご所属・ご経歴の他、DMILにご参画された経緯やデジタル医療・デジタルヘルスへのご興味関心を中心に自己紹介いただきました。
■座談会
座談会ではフリーテーマで、それぞれの体験や課題等を交えながら、今後どのようなことに取り組みたいかなど、活発に発言していただき、とても和やかな雰囲気で楽しく意見交換を行いました。
(以下抜粋)
1.DMILのビジョン
2.医療DX事例
3.医療DX化・医療AIによる若手医師教育
1. DMILのビジョン
DMILにおいて、どのような内容を学び、そして発信していくべきかに関して議論が行われました。当初の目的のほか、デジタル医療に関する法律・規制や、アプリ等の基本情報およびUpdate情報を知ることができる「オンラインの問い合わせなど、わからないことがあったときに聞けるコミュニティ」にしていきたいという内容も共有されました。
2. 医療DX事例
医療DXについて導入事例を共有されました。医療チャットツールの導入事例については、医師目線によるツール別の長短や発展性の見解について議論が行われました。また、上級医が海外学会参加中などの遠隔地にいる場合でも手術室をモニタリングして指示を出せるようになるなど、医療DX化により「最小限の現場医師で、最大限の医療を提供できるようになるのではないか」という期待の声が挙がりました。
3.医療DX化による若手医師教育
医療DX化が進むにつれて、所謂AI指導医が誕生するのではないかという声が挙がり、意見が交わされました。米国のヘルニア手術支援システムにおいては、リアルタイムに剥離すべきラインが表示される事例をもとに、「若手医師がこのようなシステムに依存するようになると自立遅延に繋がる懸念がある。鑑別診断において過程を理解することが重要であることが示す通り、AIが指示するまでの思考過程を明らかにして指導するべきである」という声が挙がりました。
今回のキックオフミーティングでは、講演会テーマの意見交換も行い、次回第1回講演会および交流会への期待のコメントが多く寄せられました。
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DMILでは、5月20日(木)に第1回医療DX講演会および交流会を実施します。
参加費は一切不要ですので、ご興味をお持ちの医師の方はぜひご参加ください。
DMIL会員登録がまだの先生は、まずはこちらから会員登録をお済ませください。
https://dmil.ne.jp/admitted/
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
DMIL事務局